挨拶

会長挨拶

1949年生まれ。72年東京大学経済学部卒業。同年、日本銀行入行。シカゴ大学留学(75~77年)。2002年、理事。06年、京都大学公共政策大学院教授。08年3月、日本銀行副総裁、4月総裁就任。13年3月退任。BIS理事会副議長(11年1月~13年3月)。13年9月から青山学院大学国際政治経済学部特任教授。18年9月から青山学院大学国際政治経済学部特別招聘教授。18年10月から経友会会長。

経友会は大正8年に経済学部が創設されると共に設立され、以来今日まで、若干の紆余曲折を経つつ経済学部卒業生と教員の同窓会組織として息長く活動を続けてきました。会の目的は「会員相互の連絡、親睦及び母校との連絡を計る事」と規定されており、現在は年3回の雑誌「経友」の発行やホームカミングデイの講演の開催等の活動を行っています。

経済学卒業生は自動的に経友会の会員となりますが、活動を支える会費(2年一括で1万円)を支払って頂いている経友会の会費支払い会員(以下、「会員」)の数は、学部卒業時の新規入会者の減少を主因に、近年減少傾向を辿っています。

言うまでもなく、経友会は経済学部や経済学部卒業生の貴重なネットワーク・インフラであり、プラットフォームです。このネットワークやプラットフォームを維持し強化することは、卒業生にとってプラスになるだけでなく、最終的には母校の東大経済学部への様々な支援活動にも貢献するものです。私は一昨年10月に経友会会長に就任しましたが、経友会の理事や顧問の皆さんのご意見をお聞きしながら、経済学部と連携しつつ経友会活動の活性化に向けた取り組みを始めています。その手始めとして経済学部の先生や卒業生を講師とする講演会シリーズを企画し、2月にはご案内も差し上げました。5月に予定していた第1回講演会は残念ながらコロナ禍により中止を余儀なくされましたが、今後講演会の開催が可能な状況になりましたら、速やかに第1回のご案内を差し上げると共に、講演会シリーズを適宜企画したいと思っています。

こうした経友会活動の活性化を図っていくためには、活動の活性化に向けた努力と併行して、会員数の減少に歯止めをかけ、多くの卒業生に会費を納める会員になって頂くことも喫緊の課題です。併せて、どのような活動をする場合でも、卒業生の連絡先に関する情報が不可欠であり、経友会としてこの情報を出来るだけ多く蓄積することも重要です。先程申し上げた会員数の減少も、その原因を辿ると、卒業後住所が変わるなどの事情でいつしか経友会からの連絡が途絶え、それが原因となって会員ではなくなってしまっているケースも多いのではないかと想像します。卒業生の皆様にはご自身、あるいは(ご本人の了解を取った上で)ご友人の卒業生のご連絡先を経友会事務局にお伝え頂くようご協力を賜りたくお願い申し上げます。

さらに、卒業生の皆さんには是非、雑誌「経友」を購読して頂き、経友会の会員になって頂けますよう切にお願い申し上げます。経友会会長としてこれからも卒業生の皆さんの声をお聞きしながら少しずつ経友会の活性化に取り組んでいきたいと思っていますが、その場合の出発点は卒業生、会員の皆さんのご希望でありニーズです。その意味で、卒業生の皆様には講演会開催や今回刷新した校友会のホームページを活用した情報交換の充実を含め、経友会活動の活性化に向けて是非具体的なアイデアを寄せて頂けると大変幸いです。どうか卒業生や会員の皆様のご協力とご理解を賜りたく宜しくお願いします。

経友会会長
白川 方明(1972年卒業)